たまてばこ vol.7
この「たまてばこ」の初回で、兵庫県日和山海岸の竜宮城を紹介しましたが、日本各地にリュウグウという地名はあるようです。せっかくなのでシリーズ化できればと思います。
ということで、第2回は「龍宮窟」です。伊豆半島の先端近く、下田市から数km南の海岸沿いにあります。家族で伊豆半島を旅行していて偶然地図で見つけました。 下田市から国道136号線を南下し、途中で国道からそれ、地元の人しか使わなそうな道をだいぶ行きます。数個目のトンネルを抜けてすぐ左手に数台分の駐車場が見えたら、その先の小高い藪が龍宮窟です。
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写真1 龍宮窟の全体。少し行き過ぎてから見ています。
駐車場のすぐ隣に入り口があります。地下に降りていく階段があり、先は見えません。本当は結構人がいたのですが、みんな降りたタイミングで写真を撮りました。後ろで待って頂いた方、済みませんでした。
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写真2 龍宮窟の入り口です。
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写真3 すぐに地下に続く階段です。結構急でした。
階段を降りていくと真っ暗かと思いきや、すぐに明るい景色が広がりました。
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写真4 階段を降りると目の前に広い空間が広がります。
広い空間が広がり、天井はぽっかりと穴が空いているために明るい光が差し込んでいます。そのワイド感を写真では伝えられないのが非常に残念です。先には窓のように海に続く穴が空いて、太平洋が見えます。 訪れたときは潮が引いていてだいぶ先までいけましたが、満潮時にはもっと満ちてくるようです。
周囲はぐるりと崖で覆われています。ジブリのアニメ映画「紅の豚」のあの隠れ家にそっくりです。モデル地ではないようですが、高笑いしながら誰かが降りてきそうな気がしてなりませんでした。
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写真5 周囲はこのような崖で囲まれています。
名前の由来は確認出来ませんでしたが、、、広い空間で足下には波が打ち寄せ、頭上からは光が差し込み、向こうには大海原が見えるところ、ということで竜宮城になぞらえたのでしょうか。分かる気がします。
地形の由来は看板によると、もともと海食でできた横穴の天井が崩落してこのような地形ができたそうです。崩落した土砂は海水が運び出したのでしょう。伊豆半島には地学的に興味深い場所がいくつもありますが、ここは伊豆半島ジオパーク/ジオサイトの一つにも認定されています。
なお、地学的な解説とともに看板やガイドブックには大抵「恋愛のパワースポット」という地学的ではない解説がされていました。むむっと思いつつ、上から見るとわかるとあるので、一度龍宮窟を出て、遊歩道を上って見て分かりました。ちょうど茂みで隠すと綺麗なハート型をしています。
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写真6 龍宮窟を上からみるとハート型になっています。
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写真7 立て看板には龍宮窟のできた訳が図解されていました。
乙姫様と浦島太郎の間に恋愛は関係なかったはずですが、自然の妙でいい形ができたものです。これ以上海食が進んでハート型が壊れないことを願います。
さて、小惑星リュウグウにも恋愛のパワースポットはあるでしょうか!? カメラで撮った地形の画像は公開しますので、そういった目で皆さんもチェックしてみてください。
最後に、恋愛のパワースポットにちなんで、幸せそうな写真を1枚挙げておきます。ちょうどカップルが写真を撮っていたので、済みませんがシルエットで一枚頂きました。
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写真8 パワースポットにちなんで。
※写真はすべて筆者の撮影による。
はやぶさ2プロジェクト S.N.
2016.08.01